第11回衛星データ利用コンテスト 審査結果発表
最優秀賞
永野 智基 中1 「リアス式海岸の秘密」
(審査員からの講評)
・地元の題材を挙げ、不思議だなと思ったことをちゃんと仮説から考察そして感想まで描かれています。
・衛星データから高度分布図を地道に作り上げています。リアス式海岸の生まれた原因をグーグルアースの画像も併用しながら,自らの発見と着想をもとにデータを通して分析検証を行い考察している点が素晴らしいです。これまで考えられてきた説も調べるなどして自分の考えた要因以外の要因があり得るだろうかと,自分の作ったモデルの自己検証ができるようになると,さらに分析が深まると思います。今後のさらなる飛躍を期待します。
優秀賞
西村瑛 中2 「フレーザー島と海流の関わり」
(審査員からの講評)
・題材が大昔のことから調査しなければならなかったので難しいことではなかったかと思います。海流は海水温(川の冷たい水を含む)だけで説明するには無理がありますが、中学校2年生としてはりっぱなレポートだと思います。
・たくさんの衛星データを集めて1枚の分析画像を作り上げています。海流データ,地形の調査,堆積物の関係を調査し,衛星データ分析画像も用いて,総合的な分析を行っています。中学校2年生の分析として高いレベルにあると思います。
砂の海中の移動の考察もはいっているので,バンド10のデータ(輝度温度分布)とともに他のバンドのデータも利用して,さらに情報を引き出すことができないかを考察できるとよかったと思います。
また,雨期など川の水量が増加する時期のデータなど,季節ごとのデータの分析も視野に入れ,分析と考察とのあいだの飛躍の部分を少なくする緻密な論理の構築が目標となるかと思います。