タイトル
日本宇宙少年団2015年1月定例会
1.「ヨットカーを走らせよう」(幼稚園年長~小学校2年生)
2.「ウィンド・パワー~風力発電と技術者の仕事」(小学校3年生以上)
目的
1. 理科で習う授業や身の回りの現象がどのような技術や製品に活用されているかを身近な材料による実験を通じて学び、ものづくりの楽しさや科学への興味を喚起する。
2. 実際の製品に使われている技術について学ぶと共に、技術者の仕事に興味・関心を持つ。
時期
平成27年1月11日(日)10:00-12:00
場所
日本アイ・ビー・エム株式会社 本社
参加人数
・団員: 38名
・体験入団者: 1名
・指導員: 7名
・保護者・その他: 34名
主催
日本宇宙少年団 未来MM分団
実施概要
1. 「ヨットカーを走らせよう」(幼稚園年長~小学校2年生)
ヨットが進む仕組みについて工作・実験をしながら学びました。ヨットは風の力だけでどのように進む方向をコントロールしているのでしょうか。沖に出たヨットはどうやって港に戻ってくるのでしょう。その謎を解くために、まず発泡スチロールの胴体にタイヤを付け、その上に帆に見立てた色画用紙を竹串で刺して、「ヨットカー」を作りました。扇風機で風を送り、風の向きを変えてもヨットがコースを真っ直ぐ進めるかどうかを試しました。団員は、帆の向きを調節することで、横からや斜めからの風でもヨットは前に進めることを理解ました。基本コースをクリアした後は、それぞれ好きな形・大きさの帆を作り、速さを競ったりして遊び、慣れてきた人は、斜め前から風が吹いている難関コースに挑戦しました。難しいコースもみんな試行錯誤しながら上手に走らせることができました。
2. 「ウィンド・パワー~風力発電と技術者の仕事」(小学校3年生以上)
まず、会場となったIBMの技術と宇宙開発の関係について簡単な紹介がありました。
その後実際のプログラムを実施し、現在の日本の発電方法と環境に与える影響ついて学びました。日本発電は、震災以前は原子力も多く使われており、現在は火力発電に頼っている、新エネルギーは注目されているものの現在はまだ非常に利用割合は低いことを学びました。次に、風力発電のしくみと意義と課題について、風力発電の製作を通して考える実験を行いました。「エンジニアになってみよう」ということで、作った羽に風を当て、発電機を回して電圧を図り、羽の形や大きさ・枚数や傾きで発電機の性能が変わることを体感しました。その後、電圧が最高値だった班の代表が自動車レースを行いました。自分の羽を使い、発電機で3分間自動車に充電して、誰が一番速くゴールするか競いました。
最後に、分団の谷リーダーから、エンジニアの仕事について話を聞きました。時には大自然の中で雨にぬれたり、泥まみれになったりすることもありますが、自分のアイデアや工夫でいろいろなものを作ることができる、あらゆる分野で必要とされている職業です。この実験を通じて団員たちはエンジニアになって、風車の設計・改善を繰り返し、自分なりに工夫して、どうしたら効率よく発電できるかを考えました。 モノづくりの達成感を味わってもらえたと思います。