増え続ける大気中の二酸化炭素。いぶきの観測で判明

2016年6月30日

地球温暖化の原因には諸説ありますが、なかでも大気中の二酸化炭素の濃度上昇が気温上昇との関連性が高いことが知られており、世界規模の取り組みとして、
二酸化炭素を含む温室効果ガスの削減を目指していることはご存じでしょう。
しかし、そういった努力の甲斐もむなしく現状は大気中の二酸化炭素の濃度上昇
は止まっていないことが温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」の観測データから判明しました。下記リンク先をみていただくと、この5年間でも広い地域で明らかに濃度が上昇していることがよく分かります。
▽二酸化炭素カラム平均濃度の2.5度メッシュ月平均値分布
http://data.gosat.nies.go.jp/GosatBrowseImage/browseImage/fts_l2_swir_co2_gallery_ja.html
このままのペースで増え続けると21世紀末までの気温上昇を1.5℃までとするパリ議定書の努力目標はおろか、20~30年後には気候が変わるほどの気温上昇に見舞われる可能性が懸念されます。
取り返しのつかない状態に陥る前に私たちひとりひとりに何ができるのか。
今一度しっかりと考えてみたいものです。
なお、「いぶき」について学べるキッズサイトを国立環境研究所で開設しているので、こちらもぜひご覧ください。
▼GOSAT KIDS
http://www.gosat.nies.go.jp/jp/kids/study.html
この話題を取り上げた宇宙かわら版をお送りします。

news_20160630.pdf (1050KB)



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