きみの人工衛星工作コンテスト2026

2026年の春に開催された、未来をよりよくする人工衛星を考えて
工作する「きみの人工衛星工作コンテスト2026」の
受賞作品と専門家からのコメントを紹介します!

今回のコンテストでは、ロケットで打ち上げられる本物の人工衛星のように、H-3のペーパークラフトの衛星フェアリングの中に搭載できるように工夫することも求められたよ。
受賞作品の人工衛星のロケット搭載時の姿にも注目だ!

〜専門家からのコメント〜

稲田伊彦(いなだただひこ)

1975年 宇宙開発事業団 (NASDA:1969年発足)に入社以降、世界各国の宇宙機関との連携のため、海外事務所の設立に奔走。
ワシントン事務所長、パリ事務所長、調査国際部長などを歴任し、世界各国の宇宙機関との連携協力に携わる。
2003年 JAXA設立時には執行役として、JAXAの発展に貢献。

出典:JAXA

 発明王エジソンは、こんな言葉を残しています。「発明には良い想像力とガラクタの山が必要だ。」みなさんは今回のコンテストで、素晴らしい想像力を見せてくれました。


 その想像する力をこれからも大切にしてください。実はこの力は、大事にしないと不思議なことに、大人になるにつれて少しずつ失われてしまうこともある力です(とは言っても大人でも素敵な想像力を持っている方々もいますのでご心配なく)。だからこそ、今のみなさんが持っている想像力は、とても貴重なものなのです。


 みなさんの中には、将来人工衛星をつくるエンジニアになる人もいるでしょう。科学者になる人もいるかもしれません。あるいは、まったく違う道に進む人もいるでしょう。でもどんな道でも、頭の中で思い描いたものを本当に形にするためには、たくさんの失敗を乗り越える必要があります。とエジソンは言っています。


 宇宙開発も同じです。ロケットも人工衛星も、何度も失敗を重ねながら少しずつ進歩してきました。挑戦して、失敗して、また挑戦する。その積み重ねが、人類を宇宙へと連れていったのです。


 一生懸命につくったみなさんの人工衛星を、もう一度ゆっくり眺めてみてください。そこには、みなさん自身の想像力が思う存分詰まっているでしょうか。もしかしたら、今日ここにある小さな人工衛星のアイデアの中に、未来の宇宙開発を変えるアイデアがすでに隠れているかもしれません。


 だから、これからも想像してください。たくさん失敗してください。そして、何度でも挑戦してください。いつか本物の宇宙で、みなさんのアイデアが飛ぶ日を楽しみにしています。たくさんの素晴らしい作品の応募、本当にありがとうございました!

JAXA 諏訪 理 宇宙飛行士

ときめき宇宙ひらめき賞

名前: ふうせん
働き: スーパーアース「GJ251c」の石や砂を採取して地球に届ける
作: 熊谷 詩乃さん(八女分団)

スペースアース「GJ251c」を目標(ターゲット)と考えたところがとても良いですね。
最初に望遠鏡を送って観測する方法も考えてみるといいですね。

宇宙ピカピカヒーロー賞

名前: デブリキャッチ1
働き: 宇宙ゴミを大気圏で燃やす
作: 堀井 宗光さん(YAC団員)

宇宙ゴミ(デブリ)を宇宙から観測して、つかまえる衛星を考えたところがすばらしいです。
今はまだ実現していない技術ですが、これができたら宇宙(そら)がもっときれいになりますね。未来につながる大切なアイデアです。

未来エンジニアはじまり賞

名前: 宇宙トラック
働き: 顧客が宇宙に運びたいものを目的の軌道に運ぶ
作: 坂口 穂高さん(YAC団員)

宇宙トラックのしくみをとてもくわしく考えていますね。
これは「概念設計」といって、人工衛星づくりの最初の大切なステップです。
きみも将来の衛星エンジニアですね。

未来を先どり!さきがけ賞

名前: K1号き
働き: 鉄をくっつけて地球へ運ぶ!
石などの写真を撮って地球で分析!
作: 西脇 幸佑さん(分団サイエンスキッズみたか)

ものを運ぶ「運搬衛星」という考えは、これからの宇宙開発でとても重要になります。
未来を先取りした、とても素晴らしい発想です。

みんなをつなぐアイデア賞

名前: そら通信衛星
働き: 災害時に無料でインタネットを使えるようにする
作: 大塚 啓一朗さん(YAC団員)

アンテナを回して通信の向きを変える工夫がとてもよいですね。
災害時にも使える、役に立つ衛星になりそうです。
実用性の高いすばらしいアイデアです。

かしこいデザイン工夫賞

名前: スペースクリーナー
働き: 宇宙ごみをアームでつかんで大気圏に落とす
作: 薮内 裕輔さん(YAC団員)

衛星のコスト(値段)を下げる工夫を考えているところがよても良いですね。
大気圏に落として処理する方法は、燃料をつかわない可能性もあり、よく考えられています。
デザインとアイデアの両方が光っています。

宇宙たんけんトップランナー賞

名前: 宇宙探査機「SBX」(スターブルーエクスプローラー)
働き: 惑星・星の砂・岩石を採取! 宇宙線ミュオンやレーダーで星の内部や地形を観測!
作: 平出 恒遥さん(YAC団員)

レーダーやカメラを使って観測し、サンプルまで採取する、とても本格的な探査機ですね。世界の最先端にせまるような、素晴らしい科学衛星です。
大きな発見につながるかもしれませんね。