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YACとは?

理念・活動方針

YAC憲章

私達YAC団員は、21世紀の宇宙時代を担う人間として、常に探求心と向上心を身につけることを誓います。私達YAC団員は、宇宙船地球号の乗組員として、世界中の人々と共に、豊かで平和な未来を目指すことを誓います。


YAC活動目標

「事実を学び、未来に夢をかける」

国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」建設、日本人宇宙飛行士による長期滞在も始まろうとしており、また、民間人による宇宙飛行なども計画、実行されつつある今、まさに「宇宙時代の幕開け」と呼んでもよいでしょう。

かつての大航海時代のように、多くの人類が未知なる大陸に挑み、進出していったように、現在の子どもたちが大人になるころには、きっと、誰もが未知なる宇宙へ挑み、進出する時代「宇宙時代」となっていることでしょう。

そのような宇宙時代になると、私たちは、自分が育った町や国のように、「地球」を自分の故郷・ふるさとと感じ、グローバルな視点で地球を愛し、大切にし、そこに住む人々を愛せる人・「地球人」であることが望まれるでしょう。「私のふるさとは、地球。」と当たり前のように会話しあえるであろう宇宙時代では、私たちは日本人であることに加え、「地球人」としての行動も大いに求められるのです。

やがて本格的にやってくるであろう、この「宇宙時代」に備え、YACでは、様々な分団活動・事業などに通して、団員のみなさんに、「宇宙時代の地球人」に必要不可欠な知識や技術はもちろんのこと、「宇宙からの視点による思考」、「地球を尊び、地球を守る行動」、「いのちの大切さを知る心」などを習得していただき、ひとりでも多くの元気で創造的な子どもたちを育てたいと考えています。

宇宙教育が目指すもの

「宇宙が子どもたちの心に火をつける。」

■次代を担う宇宙分野の人材の確保を期待するだけでなく、科学技術分野全体に対して興味を抱く人の裾野の拡大、また、子どもたちの科学的な観察・思考・課題解決能力のかん養のため、初等中等教育段階で宇宙の魅力、おもしろさを伝え、興味・関心も持ってもらい、ひいては宇宙分野の研究者・技術者を志望する裾野を拡大したい。

■宇宙に関する科学や技術、そして宇宙活動には、青少年に感動を与える、他の分野にはない魅力、大きな影響力が詰まっており、教育活動の素材としてのポテンシャルが極めて高い。従って、これらの素材を使った宇宙教育によって、宇宙の人材育成にとどまらず、幅広い人づくり教育を行い、次世代の日本を担う青少年の、広い意味での人材育成・人格形成に貢献したい。

■分団活動や本部事業など様々な宇宙教育実践活動を通して、子どもたちの心に、自然と宇宙と生命への限りない愛着を呼び起こし、いのちの大切さを基盤として、「好奇心」「冒険心」「匠の心」を豊かに備えた明るく元気で創造的な子どもたちを育てたい。

メッセージ - 的川 泰宣 YAC副本部長

的川泰宣私は30年近く、日本各地を駆け回りながら、宇宙の教育イベントを通して子どもたちと出会ってきました。常に実感するのは、子どもたちが生身の自然や生き物が大好きだということです。中でも、「宇宙についての話題が子どもたちの心を生き生きとさせること」にはいつも驚かされます。謎の宝庫である宇宙が彼らの好奇心や想像力をかきたて、人類の宇宙への挑戦の過程が冒険心を刺激します。

一方、新聞を開けば、青少年の悲惨な事件が頻繁に報じられています。「命の尊厳」が失われていくように感じます。また教育現場の先生方の悲痛な努力の中から、子どもたちの理科離れ、知識離れという声が聞こえてきます。そんな日本の子どもたちの状況に、一石を投じるカギは、彼らの心に潜む自然や生命や宇宙への素朴な好奇心です。

20世紀、人類は、宇宙が百億年以上前に誕生したことをつきとめ、銀河や星がどのように生まれ、地球上に生命がどのように進化したかについて、一応筋の通ったシナリオを作り上げました。子どもたちが愛情を持つ一つ一つの身のまわりの生命が生まれるまでに綿々と連なる命のリレーがあったという事実、そしてその生命がもともとは宇宙の銀河や星のかけらだったのだという事実を聞かされるとき、子どもたちの心には実にさまざまな感慨が去来します。

宇宙という新しい視点で大好きな自然や生命を見ることから、自然の不思議さを感じ、さらに科学の謎解きの素晴らしさの一部に触れた子どもたちは、自ら周辺の事物や事柄に一層生き生きと接しようとします。そして自らの体験の中から、命の尊さと「生きる意味」を学ぶようになっていきます。この最初のきっかけ作りを大切にしたいと考えます。

子どもたちの自然や生命への強い愛情に依拠しつつ、その秘密を理解し解き明かすための科学に深い関心を抱いてくれるよう、宇宙の探求や宇宙開発で得られた知識や技術、私たちの宇宙に対する内発的な想いを総動員し貢献したい。私はそう考えています。

(JAXA宇宙教育センター設立にあたって(2005年5月))

的川 泰宣
JAXA技術参与
子ども・宇宙・未来の会(KU-MA)会長